朝、パソコンを立ち上げる。
コーヒーが冷める前に、管理画面を開く。
それが、いつの間にか当たり前になっていました。
売上。
前日比。
週次の推移。
数字を確認すること自体が、仕事のスイッチのようになっていて、
見ないまま一日を始めるのが、少し怖かった。
小さな違和感
売上が悪い日があると、
理由が分からなくても、気分だけが沈む。
逆に、数字が良い日でも、
どこか落ち着かない。
「次も続くだろうか」
そんな考えが、頭のどこかに残る。
休みの日も、
スマホで管理画面を開いてしまう。
見たからといって、
その場で何かが変わるわけでもないのに。
その状態が続くうちに、
ふと、立ち止まりました。
この記事を書くに至った背景
ある日、
売上を確認する前に、
一つの作業に集中してみました。
特別な施策ではありません。
いつもやっている、地味な実務です。
その作業が終わったあと、
管理画面を見て、少し驚きました。
数字そのものではなく、
自分の気持ちの状態に。
焦りが、いつもより少なかった。
理由の分からない不安も、薄れていた。
「もしかして、
数字との距離が近すぎたのかもしれない」
そんな考えが浮かびました。
売上を見ない時間を、意識的に作る
それから、
一日の中に「売上を見ない時間」を作るようになりました。
完全に見ないわけではありません。
確認する時間を、決める。
それ以外の時間は、
数字から一歩、距離を取る。
最初は落ち着きませんでした。
見ないことで、
何かを見落としている気がする。
それでも、
数日続けてみると、
少しずつ変化がありました。
数字を通じて感じたこと
売上を見る回数が減ると、
頭の中が静かになります。
代わりに浮かんできたのは、
現場の感覚でした。
・昨日のお問い合わせの内容
・商品ページで迷っていそうだったポイント
・最近、対応に時間がかかっている作業
数字ではなく、
出来事が思い出される。
それらは、
いつも数字の裏側にあったはずのものです。
生活や仕事の変化
仕事のスピードが上がったわけでも、
成果が出たわけでもありません。
ただ、
仕事の「重さ」が変わりました。
数字に引っ張られていた時間が、
考える余白に変わる。
「今日は何ができたか」
ではなく、
「今日は何を見ていたか」
そんな問いが、
自然と浮かぶようになりました。
家に帰ってからも、
売上推移が頭を占領する時間が減った気がします。
過去の自分と照らし合わせて
振り返ると、
以前の僕は、
数字を見ないと不安になるタイプでした。
確認することで、
安心していたつもりだった。
でも、
その安心は、とても短い。
次の更新、
次の時間帯で、
また揺れる。
数字は、
事実ではあっても、
感情を安定させてくれるものではなかったのかもしれません。
この先にありそうな未来
売上を見ない時間を作ったからといって、
何かが解決したわけではありません。
今も、
判断に迷うことはあります。
ただ、
数字と少し距離を取ることで、
自分の状態に気づきやすくなりました。
これからも、
試行錯誤は続きます。
売上を見る日もあれば、
見ない日もある。
その揺れも含めて、
今は、途中です。
このやり方が合うかどうかも、
まだ分かりません。
ただ、
以前より呼吸が浅くならずに、
仕事と向き合えている気がしています。
それだけでも、
今の自分には、十分なのかもしれません。



