小さな違和感
ある夜、
仕事の合間にスマホを眺めていました。
転職、副業、スキルアップ。
そんな言葉が、当たり前のように流れてきます。
以前なら、
それを見た瞬間に、胸の奥がざわついていました。
「自分は遅れていないか」
「このままでいいのか」
でも、その日は少し違いました。
画面を閉じても、
すぐに次の情報を探そうとしなかった。
その沈黙が、
なぜか妙に気になりました。
この記事を書くに至った背景
ここ数年、
「変わること」が前提の空気の中にいました。
環境を変える。
働き方を変える。
考え方を変える。
変化は前向きなものだと、
疑う余地もなかった気がします。
ただ、
追いかけ続けるうちに、
自分の足音が聞こえなくなっていました。
この感覚を、
そのまま流してしまうのは違う気がして。
だから、
いまの地点で感じていることを、
静かに書いてみようと思いました。
思考整理を通じて感じたこと
「変わらなきゃ」という気持ちは、
危機感のようでいて、
実は安心を求める衝動なのかもしれません。
何かを動かしていれば、
取り残されていない気がする。
でも、
動き続けることと、
進んでいることは、
必ずしも同じではありません。
思考を整理してみると、
焦りの正体は、
未来そのものではなく、
「止まっている自分を
受け入れられない感覚」
だったように思います。
それに気づいたとき、
少し肩の力が抜けました。
思考整理がもたらした感覚の変化
変化を急がなくなったからといって、
日常が劇的に変わったわけではありません。
仕事は続いていますし、
悩みが消えたわけでもない。
ただ、
一つひとつの判断に、
余白が生まれました。
「今すぐ決めなくてもいい」
そう思える場面が増えた。
選択を先送りにすることが、
逃げではないと感じられる瞬間が、
少しずつ増えています。
過去の自分と照らし合わせて
以前の僕は、
立ち止まることに、
強い抵抗がありました。
動いていない時間は、
価値がないように感じていた。
でも振り返ると、
本当に大きな転換は、
いつも静かな時期のあとに
やってきていました。
焦って動いた結果よりも、
何も決めずに考えていた時間の方が、
後から意味を持つことが多かった。
その事実を、
ようやく素直に見られるようになった気がします。
この先にありそうな未来
このまま、
すぐに何かが変わるとは思っていません。
ただ、
変わらなくてもいいと思えたことで、
見える景色は少し変わりました。
無理に選ばなくても、
自然に選びたくなる瞬間が、
そのうち来るかもしれない。
そんな予感を、
急がずに待てそうです。
余白として
もし今、
動き続けることに疲れていたり、
変われない自分を
責めてしまう瞬間があるなら。
そのまま、
少し呼吸を整える時間があっても、
いいのかもしれません。
何かを決めなくても、
何者かにならなくても。
今いる場所で考えていること自体が、
すでに一つの過程なのだと、
僕は感じています。



