「このままでいいのか」と考え始めたタイミング

「このままでいいのか」と考え始めたタイミングのアイキャッチ画像 01 | 働き方とキャリア

ふと、立ち止まった瞬間

特別な出来事があったわけではありません。
仕事で大きな失敗をしたわけでも、強い不満を抱えていたわけでもない。

それでも、ある日の帰り道、
エスカレーターに乗りながら、
理由のはっきりしない違和感が残りました。

「このままでいいのだろうか」

声に出すほど切実ではない。
でも、なかったことにもできない。

忙しさに追われる日々の中で、
こういう問いが浮かぶこと自体、
少し久しぶりだった気がします。


この記事を書くに至った背景

この文章を書こうと思ったのは、
自分の中で、その違和感を
うまく処理できていない感覚があったからです。

仕事は安定しています。
生活も大きく崩れていない。
周囲から見れば、順調と言われる部類かもしれない。

それでも、
心のどこかで「納得しきれていない」感じが残る。

誰かに相談するほどでもない。
答えが欲しいわけでもない。

ただ、
頭の中に溜まったままの思考を、
一度、言葉にしてみたかった。

それが、この文章の出発点です。


キャリアへの、はっきりしない疑問

キャリアについて考えるとき、
「不満があるか」と聞かれれば、
正直、はっきりした答えは出ません。

大きな不満はない。
でも、深い納得もない。

この中間の状態が、
一番扱いづらいのかもしれません。

転職を考えるほど切迫していない。
今すぐ何かを変えたいわけでもない。

ただ、
SNSで同期の転職や独立を見かけるたび、
心がわずかに揺れる。

羨ましいのか、
焦っているのか、
それとも、ただ刺激を受けているだけなのか。

自分でも、よく分かりません。


僕自身のこれまでを振り返って

これまでの僕は、
どちらかといえば「堅実な選択」を重ねてきました。

大きな冒険はしない。
確実性を優先する。
今あるものを守る。

それ自体を、
間違いだと思ったことはありません。

家庭があり、
簡単に環境を変えられない立場になってからは、
なおさらです。

責任が増えるほど、
選択肢は自然と絞られていく。

その中で、
「変えない」という選択を続けてきた。

それが今の自分をつくっている。
そこには、一定の納得もあります。


働き方との距離感を考える

ただ最近、
働き方との距離感が、
少しだけ変わってきました。

以前は、
仕事が生活の中心でした。

忙しいことが当たり前で、
思考の余白は後回し。

それでも走れていたのは、
「今はそういう時期だ」と思えていたからです。

ところが、
年齢を重ねるにつれて、
その前提が、少しずつ揺らいできた。

このペースを、
あと何年続けるのか。

続けられるのか。
続けたいのか。

問いは増えるのに、
答えは急いでいない。


「立ち止まる」ことへの見方

以前の僕は、
立ち止まることに、
どこかネガティブな印象を持っていました。

止まる=遅れる
止まる=置いていかれる

そんな感覚です。

でも、最近は少し違います。

立ち止まったからこそ、
気づけることもある。

走り続けている間は、
考えなくて済んでいたことが、
静かに浮かび上がってくる。

それは、不安でもあり、
同時に、悪いものばかりではありません。


「変わらなくてもいい」という視点

キャリアの話になると、
どうしても「変わる」ことが前提になりがちです。

転職するか。
独立するか。
スキルを身につけるか。

どれも、ひとつの選択肢です。

ただ、
必ずしも「変わる」必要があるのか、
最近は立ち止まって考えるようになりました。

変わらない選択にも、
意味があるかもしれない。

今の場所で、
少し距離の取り方を変えるだけでも、
見え方は変わる。

大きな決断をしなくても、
整えられる部分はある。

そう思えるようになったのは、
自分の中では、小さな変化です。


過去の経験と照らし合わせて

振り返ると、
これまでも何度か、
似たような違和感を抱えた時期がありました。

そのたびに、
「次は何をするか」を考えていた。

でも今回は、
「どう在るか」を考えている気がします。

何を成し遂げるかではなく、
どんな状態で日々を過ごしたいのか。

忙しさの中でも、
呼吸が浅くならないか。

仕事と生活の境界が、
自分なりに保てているか。

そんな問いに、
少しずつ目が向くようになりました。


思考を整理するということ

思考整理というと、
答えを出す作業のように聞こえるかもしれません。

でも、今の僕にとっては、
答えを出さないまま、
問いを並べておく感覚に近いです。

すぐに結論を出さない。
無理に方向を決めない。

ただ、
今の自分が何を感じているのかを、
把握しておく。

それだけでも、
少し気持ちが落ち着くことがあります。


この先にありそうな未来

この先、
何か大きな変化があるのかどうかは分かりません。

今の仕事を続けているかもしれない。
違う道を選んでいるかもしれない。

ただ、
以前よりも、自分のペースに
目を向けられるようになっている気がします。

早く決めなくてもいい。
他人のスピードに合わせなくてもいい。

そう思えるだけで、
少し肩の力が抜ける。


結論を出さずに、今はここまで

「このままでいいのか」という問いに、
今のところ、はっきりした答えはありません。

それでも、
問いを抱えたままでも、
日々は続いていく。

その中で、
少しずつ整っていくものがあるかもしれない。

変わらなくてもいい。
変わってもいい。

今は、そのどちらも否定せず、
ここに立っている。

そんな感覚を、
この文章に残しておきたかったのだと思います。

読み終えたあと、
少し呼吸が整っていたら。

それだけで、
今日は十分かもしれません。